親子小児はり教室
小児の病気もたくさんありますが、それらの多くは良くなるのも悪くなるのも早いものです。ただ泣く事しかできない赤ちゃんにとっては、お母さんを始め、周りの人の細かい注意が必要です。例えば、いつもよりむずかるとか、抱いていないと一人で下には寝ないなど些細な事にも気を配る必要があります。一口に細かい注意と言っても、育児に慣れない母親にとっては難しいことです。少し前であれば親との同居が当たり前でしたが、現在は核家族化が進んだため生活の知識が子に伝わり、そして孫に引き継がれるという事がなくなってきました。けれどもそれに代って、育児の本やテレビ、ネット等でたくさんの情報をお母さんが知る機会が増えています。知りたい情報を手に入れるためにはとても恵まれた時代だと思います。しかしその情報は親の心配の種になる病気に関係したものが大半で病院へ行くように指示されているように感じます。ほんの一昔前は医者も少なく、簡単に病院に行けない時代がありました。その頃の人々にとって病気はどんなに恐ろしいものであったでしょうか。そこで人々は先ず病気にならないために衣食住で病気予防をしました。衣食住そのものが病気予防の方策だったのです。なかでも母親が我が子を見る目は細やかです。例えば赤ちゃんが眠っている時、時々手足をピクピクッとさせる。時々大きな溜息のような呼吸をする。眠っているのに目を閉じていないとか、暖かくしているのに手足が冷たい等、一見して病気ではないような異常をとらえて「カンが強い」とか「かん虫」が出たと言って、それらが病前予知症状である事をよく知っておりました。そして市販薬(頓服)・お灸・民間手当等をして本当の病気にならないように予防しました。
子供のこのような状態はまだ病気ではないので、進歩したと思われている現在の検査機器でも異常を発見できません。お母さんを始め赤ちゃんの周りにいる人達は、自然の仕組みを観察する力を養って、赤ちゃんを病気から守りましょう。
■からだからのサイン
見た目でチェック
□ 顏色はどうですか?
□ 顔の中で赤いところや、黄ばんで見えるところはありませんか?
□ 表情は穏やかですか?
□ 眉間やコメカミに青筋がありませんか?
□ 眼の白い部分の色はどうですか?
□ 髪の毛は立っていませんか?
□ 肩から背中にかけてうぶ毛が生えていませんか?
□ 肩から背中にかけて肌がざらざらしていませんか?
□ 下腹や腰は冷えていませんか?
□ 腰にうぶ毛が多くありませんか?
□ 腰の肌がざらざらしていませんか?
行動でチェック
□ 食欲はありますか?
□ かみつき行動はありませんか?
□ キーキー言いませんか?
□ 寝つきは良いですか?
□ 寝るとき薄目を開けていませんか?
□ 夜泣きは多くありませんか?
■はり・きゅうで考える4つのタイプ
・肝タイプ ⇒ イライラちゃん
イライラしてキーキー言い出すのが体調不良の合図です。遊びの時間を増やし、なるべくリラックスさせてください。
・脾タイプ ⇒ ゴロゴロちゃん
胃腸を冷やす食べ物は避けましょう。生野菜やヨーグルトは栄養分は豊富ですが、胃腸の弱い子には向きません。調子が悪くなる少し前は、いつもより食欲が増し、水分をよく欲しがります。これも胃腸の変調の前触れですから注意が必要です。
・肺タイプ ⇒ グズグズちゃん
気温の変化に敏感なので、夏は冷房対策をしてください。エアコンなどの風が直接肌に当たらないようにしましょう。天気が良い日はどんどん外で遊ばせましょう。動いて汗をかくと、自然に肌が強くなります。
・腎タイプ ⇒ ヨワヨワちゃん
栄養のあるものを食べたり、食事の量を増やすと元気が無くなるタイプです。十分な睡眠がとれ、規則正しい生活を送れるように気をつけてあげてください。
■なでる、軽くトントン、温める
親子小児はりは、皮膚をスプーンの丸いところで軽くなでる、歯ブラシでトントン軽くたたく、ドライヤーの温風で温めるの3つを組み合わせて身体に刺激を与えます。
疳の虫、夜泣き、吐乳、奇声、かみつき、チック症状、おねしょ、便秘に効果があります。特に疳の虫に効果があります。ご家庭でお母さん、お父さんが優しく小児はりをしていただくと丈夫で元気なお子さんになります。
■親子小児はり教室
新型コロナウイルス拡大により、2021年1月より中止いたします。
「親子小児はり教室」は、疳の虫、夜泣き、虚弱体質改善の効果があります。
参加費 5,000円で随時開催しております。(2時間)
※1度に2組までとさせて頂いております。
ご要望があれば出張教室を半日 10,000円+交通費で行います。
複数組参加でも出張教室の料金は変わりません。
幼稚園、保育園のイベント等でも人気です。ご相談ください。
※一般の方向けの出張鍼灸講座も同額にて開催しております。