はりきゅう鍼藺堂

安産灸・小児鍼

■安産灸
 お灸による健康法・治療法は紀元前より仁術として行われていきました、医術古典にも三陰交穴の婦人病や男女生殖器疾患に極めて著効あることが明記されています。
 三陰交穴は足の内果の上三寸とありますが、その取り方は内くるぶしの上際に三本指を当てますと太い骨の後際にへこんで押すと痛いところがあります。それを目当てにとります。
 施灸の方法は、三陰交穴はあまり早く施灸を始めると流産につながりる恐れがありますから、胎児が動き始める満五ヶ月目、腹帯を締めると同時に始めるのが最も良いとされています。小指の先ほどのお灸を最初は三壮位より施灸し始め、月が進むにつれ増やし、臨月には七壮施灸します。
 もし、胎児の位置異常がわかったら至陰穴に施灸します。三陰交穴、至陰穴とも施灸は暖かいなと感じたところでとります。お灸は熱くなる前にとりますのでご安心下さい。
■小児鍼
 こどもは成人ではありません。 急速に発育する過程にあります。まだ大脳の発育も未熟ですし、体内の諸器官にも発育のムラがあります。そのため諸系統のバランスがくずれやすいのです。小児によくみられる症状として次のようなものがあります。 かん虫・夜泣き・おねしょ・おちつきがない・いらいらしている・青筋をたてる・キィキィ声をあげる・下痢・便秘・乳はき ・消化不良・扁桃炎・かぜ・ぜんそく・じんましん・湿疹・脱腸・その他。また最近は学童期によくみられる症状として、運動不足によっておこる骨の発育不良や成長過程の脊椎の変化によって生ずる 諸器官への影響(食欲不振・めまい・はきけ等)勉強づかれに原因するとみられる頭重・頭痛・またたきチックなどがあります。小児はりは、軽く皮膚をマサツしたり、鍼を軽く皮膚に接触したり、掻いたりする方法ですから、痛いという感覚を与えません。お子様も怖がらずに気持ちよく安心して施術が受けられます。小児はりの施術効果は、症状によって反射的と見られる程の速効性があるものもありますのでご相談下さい。 小児用に使用している鍼は、皮膚に軽く接触させる程度ですから、全く痛みはありません。当院では、0歳児〜小学校1年生くらいまで使用します。
■小児疾患
 身柱という穴をご紹介します。小児施術の場合には身柱は必須不可欠の穴です。小児に対しては万病に効くと言われています。効果はカンの虫、神経過敏症、夜驚症、消化不良、夜尿症、小児麻痺に効果期待できます。この身柱穴は男児の性腺の発達から声変わりを生ずる年齢に達するか、女児ならば月経の来潮に至るまで使うことができます。しかしこの年齢になると身柱一穴の万病効果はなくなります。
 家庭での養生として爪楊枝20本程を束にして輪ゴムでくくり、両肩甲棘の間に刺激を加えるだけでも効果がでます。
身柱


ページの上部へ

SIDE MENU