為替(FX)な小言
- 昨日の指標では、英鉱工業生産が大きく落ち込む結果となった。米ISM非製造業景況指数は対照的に、予想を上回ったわけであるが、ドルの買戻しは一向に見られない。とくに対カナダドルでの下落が著しく、原油の高騰と相まってとどまりを知らないようだ。
うん十年ぶりにドルカナダが1.0000を下回ったのが9月20日、わずか一ヵ月半で700ポイント近い下落であるから、どのFX業者のポジションもドルカナは果てしなく買いである事を考えると、やはりうかつな値ごろ感でエントリーする危険性が十分わかると思う。
本日はユーロ圏PPI、小売売上高の発表があるが、どちらも上ぶれ予想なので、英指標の弱さなどを考えると、ユーロポンドのエントリーも脳裏に浮かんできそうだ。
- 昨日の指標では、米消費者信頼感指数が若干コンセンサスを下回る内容となった。(予想99.0⇒95.6)相場の方は緩やかにドル売りが続いており、いよいよ今晩のFOMCにつながる事となる。
FOMCは27:15と通常床に入っている時間であるが、その前の段階も見逃せない。21:15にはADP雇用統計、21:30には第3四半期実質GDP(速報値)が発表される。雇用情勢の悪化は即ち米経済の減速の可能性になるので、市場の注目度も高い、そして「米経済はし半期ベースではいったいどうなのよ?」というのが、第3四半期実質GDPである。
第3四半期とは1年を4つに分けて(1月から)、3回目の期間であるので、対象は7,8,9月である。これはサブプライム問題が表面化し、信用市場を震撼させたとても重要な時期であるので、ADP雇用統計よりも注目度は高いといえるだろう。
個人的な読みでは、本日のスケジュールをこなす前に、一度ドルが大きく買い戻される場面を想定している。これらの指標がコンセンサスを上回るのか、これより以前に発表されるユーロ圏CPIが予想に反して悪いのか、若しくはFOMC本番で金利据え置きとなるのかどうか。。
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