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外国為替証拠金取引【FX】の舞台裏は。

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FX業者が破綻するとき
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FX札幌破綻!?業界騒然!! その2

○○○○○○○○イメージ

「まずはFX札幌より顧客へ配信されたメール。
平成19 年10月17日

お客様各位
株式会社エフエックス札幌
代表取締役社長 谷 康廣


お 知 ら せ
↑お知らせじゃなくてお詫びだろ?!
拝啓 時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
↑馬鹿にしてんのか??
さて、弊社は現在債務超過の状態にあり、債務超過解消の目処が立っていないことから、お客様の損益を確定させるべく本日ポジションの強制手仕舞いをさせて頂きます。
↑さてじゃないだろ??目処が立っていないだと??金先業者として不正を働いたからだろ?さも市場環境の激変により・・みたいなこと言うな!!挙句の果てには無断売買じゃねーか!!誰の許可を得てやったんだ?!
皆様の温かいご支援の中での苦渋の選択となりましたが、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。
↑苦渋の選択ってあなたたちが判断できる事じゃないだろ?!ご理解を賜りますって賜れないよ!!
ご出金につきましては、ご希望に添えない状態になっておりますので、今後につきましては、改めてご連絡をさせて頂きます。
↑ご希望に添えないってどういうこと??希望にこたえるかどうかは事業者が判断する事じゃないだろ??自分たちの落ち度をなぜ認めない??
尚、ご不明な点やご質問等ございましたら、本社(011-252-1218)までご連絡下さい。

皆様のご愛顧に心から感謝申し上げますとともに、皆様の今後ますますのご健勝をお祈り申し上げます。
↑詐欺犯の常套句だな。こんなせりふ普通いえないぜ!!
                                    
敬 具
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| 発行人 : 株式会社エフエックス札幌
| 北海道財務局長(金商)第2号
| 社団法人 金融先物取引業協会 第1537号
| 〒060-0061
| 札幌市中央区南1条西5丁目16-40プレジデント松井ビル 10F
| TEL : 011-252-1218
| FAX : 011-252-1219
|
| mailto: info@fxsapporo.co.jp
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どこかのオンラインテンプレートに、適当に文章を当て込んだとしか言いようがありませんね。兎に角酷い。

次に朝日新聞より引用。
外国為替証拠金取引(FX)業者のエフエックス札幌(本社・札幌市、谷康広社長)は22日、札幌地裁に破産手続きの開始を申し立て、同日認められた。負債総額は23億3000万円余りで、その大部分は588人の顧客(投資家)が差し入れている証拠金。同社の資産は約1億4000万円しかなく、破産手続きによる配当は、証拠金に比べ大幅に少なくなる見通しだ。

この日記者会見した破産管財人によると、同社は顧客から外貨売買の注文を電話などで受け、即時にオンラインで利幅が取れる条件で海外の取引業者に発注していた。しかし、米国の低所得者向け住宅ローン(サブプライムローン)の焦げ付きに端を発する8月中旬の急激な円高のなか、注文殺到でオンラインがすぐにつながらず、不利な条件で取引をすることになった。このため約20億円にのぼる損失を抱え、債務超過に陥ったという。

ポイントは債務超過に陥った原因はサブプライム問題で端を発した8月の円高というところ。なぜこれで自己勘定の損失が発生するのか?

通常、顧客が出した注文は、そのままカバー取引できるようなシステムになっている。だからここで言っているように、仮に注文殺到でオンラインに直ぐにつながらずオーダーが通せない場合であっても、あくまでも顧客勘定で注文が通らないということであり、通常業者に損失は発生しない。

電話で注文を受注していた場合、恐らくはディーラー(そんな代物ではないと思うが)が一定時間内の顧客注文を集計して、オンラインでカバー取引をしていたのだろう。顧客オーダーをダン(成立)した以上は、カバー取引がどうなったかという事は顧客には一切関係ない。あくまでも自己勘定である。

最近では「ディーラーが介在しない」事を特徴の一つに上げる業者が目立ってきたが、今回の債務超過の原因が仮にカバー取引にあるのであれば、リスク管理能力が異常に低かったといわざるを得ない。

若しくはディーリング担当が「いずれ相場は戻すだろう」という甘い観測でて、あえてカバーを取らなかった事も考えられる。最低でも当日に発生した市場リスクを当日中に相殺してしまえば良かったものを、市場リスク(この場合カバーしないまま)を抱えたままロールオーバーしてしまった事も考えられる。

見る見る増える自己勘定のマイナスが怖くなり、損失を確定できず、会社自体が黙認してしまった可能性もある。損失発生当初は甘い見通しでいたものが、翌日には億を越える損失が発生、結局月末の比率申告を虚偽の内容のものにせざるを得なくなり、挙句の果てには債務超過で1億4千万の資産しか残されていない状況を生んだ・・・。

1億4千万円・・・
ど・どんだけ?っ!!

何をどうしたら、たったの2日でこれだけ資産を減らせるのだろうか・・・
ディーリングの失敗だけではないと思う。根本的にうそ偽りを隠し通していた最中、いよいよをもって回復不能の一撃をくらい、仕方なしに負債額を公表したというパターンだと思う。調査が進むにつれてわかることだと思うが・・


いずれにしても顧客資産を預かるだけの基礎的な組織要件を満たしていなかったのが原因の一つだし、厳格に取り締まれなかった行政の落ち度も問題になる事だろう。金融庁長官もこの件については会見を開いたようだが、やはり苦しい・・・

FXを長い間見てきたものにとっては、改正金先法が施行され、悪徳業者が激減した過程をしっている。そして金商法が改めて施行され、FX業者も他の金融機関と同じ扱いになった。

それなのにあまりにもお粗末で素人のようなFX札幌の破綻劇、今回のケースは本当にたちが悪く、この期に及んでこんな業者が出てくるとは本当に開いた口がふさがらない。

これからも商売をたたむ業者は出てくると思うが、債務超過などあってはならない。そうならないような仕組みを持たない企業はFXを生業にしてはならない。

FX札幌の顧客の事を考えると本当に残念でたまらない。レフコの破綻なんかとは比較にならないくらい幼稚でどうしようもない今回の事件は、明らかに資金を扱う業者としてのモラルにかけていたし、詐欺にあったようなものだ。

顧客資産は限りなく帰ってこないと思うが、ここの同属経営者(社長専務が夫婦)にはしっかりと最後まで責任を取ってもらいたい。今頃海外へ逃亡していなければいいが・・・顧客資産を旅費にして・・


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