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私の好きな音楽

スタンダードジャズの歌は、いつも私達に寄り添うかのように、心に響きます。
好きな歌が沢山あって、選ぶのに困りますが、少しずつご紹介したいと思います。

■You must belive in spring

J.Demy/M.Bergman/A.Bergman/Michel Legran 1967年

孤独が心の青葉を凍えさす時
冬がやって来るのを思い出して
春はもう巡って来ないのか?
それは深い雪の下に埋もれた
バラの花のみぞ知る秘密
春の訪れを信じよう

樹木はよく知っている
また葉が生えてくる事を
虚しさはたった一年の辛抱
水に閉ざされた山々は
4月の雪解け水を夢見る
それはあまりにも明らかな世のならい
春の訪れを信じなさい

愛の訪れを信じて
もうそこまでやって来たと思いなさい
眠っているバラが
5月のキスを待つように
雪一面の世界では
行き来の多いこの世界では
自分の考えさえも不確かだけれど…

春と愛の訪れを信じよう
生きていると、しんどいことが必ず有って、先が見えない為に不安になる。でもいつかきっと光が差して、前へ進める時がやって来るから、その時を信じよう…という歌。
確かに“冬”は寒くて辛い時期の象徴になっているけれど、私にとっては好きな季節。空気がキンキンに澄んでいる時に、大きく息を吸い込むと、スッキリしてかなりストレス解消になります! 春は花粉の季節なので、近づいて来るとハラハラします…。
それにしてもこの歌は、春の描写がロマンティックで、聞いていると‘きっとそうだよねぇ、良いことも訪れるよね…’と思いたくなる歌詞です。
1967年ジャック・ドゥミ監督映画『ロシュフォールの恋人たち』の挿入歌。
madsenphoto
●お勧めCD
Katrine Madsen
You are so beautiful

■There is no you

Thomas Adair/Harold S Hopper 1944年

感じるのは秋の風
枕元を通り
柔らかく、鬼火の様に
悲しい歌の様
あなたがいないから

淋しき秋の木々の
なんて静かなため息
夏が去るのを知っている
私の心も喜びが無い
あなたがいないから

二人で歩いた公園
二人で語った庭
秋はなんて淋しく思え
風雲が浮かび、落ち葉が積もる
私達の好きな壁の隅には

春になったらまた会える
キスをして取り戻す
夏の喜びを
そして、その日からは、もう言わない
あなたがいないなんて
この歌も季節もの。やっぱり秋は物悲しい季節の象徴。
これでもかと言わんばかりに、 ‘あなた’がいないから淋しいのだと切々と訴えている…!ここまでこんな風に言われたら、困ってしまうだろうに。でも側にいて欲しい時は切々と訴えたい。
情緒たっぷりな歌詞が手伝って、シナトラの歌声がこれまた良いのなんのって。 曲も美しい!
他のボーカリストも聞きましたが、シナトラには叶わないようです。
外の風が冬を呼んでいる気配がしたら、部屋の中で堪能して下さい。
madsenphoto
●お勧めCD
Frank Sinatra
Where are you