はなののののはな はなのな なあに なずななのはな なもないのばな(花野の野の花 花の名 なあに なずな菜の花 名もない野花) |
|
春は一斉に緑いっぱいになる季節です。人は緑によって生かされ、緑に守られて生きていると言っても過言ではないでしょう。そして緑こそが人間のエネルギーの元を作ってくれています。
花と緑を大切にする仲間作りを私はやっていきたいと思っています。
谷川俊太郎さんの「ののはな」の詩が私は好きです。この詩で歌われている野の花の一つが白い花を咲かせるハコベです。ハコベは春も夏も秋も元気に咲いています。ハコべはひよこが食べるのでひよこ草とも呼ばれています。
除草剤を撒いていないところのものを摘んできて茹でておひたしにしても美味しいです。また、茹でたものをしぼって刻みます。その後に温かいご飯にまぶせば若草色あざやかななめしもできあがります。 |
|
なずなの名の由来は夏にはもう無い夏無からきているそうです。春早くに咲いて中旬にはどんどん実になっていきます。その実が弾けるとき三味線のばちのように「ペンペン」となります。それでペンペン草とも言われているそうです。
谷川俊太郎さんの詩で このへん どのへん ミュンヘン
ぺんぺんぐさも はえまへん
と歌われている草です。とても強い草です。春にはどこかで必ずみかけます。
草刈りをしていると虫がピョンピョン跳ねるように感じることがありますが、たいていはナズナの種がはじけることが多いように私は思います。草取りも自然に楽しみながらやると楽しいですよ。 |
|
学名はオオイヌノフグリだそうです。花が終わって実がなるとフグリのような形になるからです。
でもこの花には不向きな名前と私は感じています。ネットで調べたら「ほしのひとみ」(星の瞳)といわれていることがわかりました。学名は学名で教えるにしてもその花に似合った相応しい名前をつけたいものですね。
この花もとても強く、2007年は暖冬のことでもあり、すでに1月に咲いていました。 |
|
イネ科の植物はススキのように大きくなるものやシバやスズメのカタビラのように背の低いものがあります。一番邪魔なのはイネ科の背の高くなる雑草です。チカラシバ・エノコログサ・メヒシバ・ムギクサ・スズメノテッポウ・カラスムギ・コバンソウ・カモジグサなどです。これらの雑草は大寒の頃にはもう新しい芽を出すものもいます。そして春から夏にかけて大きく成長し、秋には実をつけて枯れます。多年草ですから、一回根をはると草払い機で刈り取ってもまた元気に出てきます。背の高いイネ科の植物が公園にはびこると犬の糞がそのままにされたり、空き缶が捨てられたりでたちまち公園は汚くなります。そこで除草剤を撒くのですが、根から死ぬわけではないので、来年はまた出てきます。
イネ科の雑草は根元から抜くのが一番です。そして写真のように背の低いスズメノカタビラなどのイネ科を増やしていけば緑で遊べる公園になります。
スズメノカタビラというのは花が雀の帷子に似ているからです。 |
|
シソ科の仲間はとても面白い仲間です。普通の草の茎は丸いのですが、シソ科は正方形です。子ども達に教えてやると大喜びです。
写真のヒメオドリコソウは姫踊子草の意味だと思います。いろいろなところに咲いています。子ども達は蜜を吸って楽しんでいます。
除草剤を撒かないようにして、犬の糞の取り締まりをすれば子どもは自然と遊ぶことができるようになります。 |
|
つくしは佃煮にして食べても美味しいし、おひたしもいけます。ちょっと苦味があり、大人の食べ物です。佃煮は小さいうちに、大きくなったら鋏で袴のとこを切ってから茹でると美味しいおひたしができます。
子ども達は袴のところを引っ張って抜き、またさしてどこが離れているなどと遊びます。つくしとスギナが親子であることは知っていない子どもが多いようです。つくしの近くにはスギナが出ています。写真でもスギナが右端に顔を出しています。
つくしとスギナの関係はフキノトウとふきの関係と似ていますね。 |
|
オオバコもののはなの大切な仲間です。オオバコは踏まれても踏まれても元気な植物です。
花が咲くときは太いのがねじり花のように出てきます。子ども達はこれを引っこ抜いて首飾りを作ったり、引っ張り相撲をして遊びます。薬草にもなるそうです。
オオバコの横にいるのはシロツメクサ=クローバーです。シロツメクサは昔ガラスの食器などを運ぶとき乾燥したこの草を詰めて割れないようにしたのが所以のようです。シロツメクサにも種類がいろいろあるようです。しっかりと草取りをしていると背の高いシロツメクサは無くなり、背の低いものだけが生き残ります。それで公園は緑いっぱいになります。
子ども達は四葉のクローバーを探したり、白い花で王冠を作って遊びます。 |
|
上記の写真は平島公園で撮ったものです。宝くじ協会から頂いた遊具の手前の緑はそんな雑草で緑のじゅうたんのようになっています。
花と緑と笑顔のあふれる地域作りが大切と私は強く感じています。 |
|