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 さて、星空ファクトリーは星(天体・宇宙)と私たちの関係を取り持つ団体です。

 そこで今回は、そんな科学実験・工作の一つです「ブーメランの工作」を紹介します。

工作の前に・・・・(地球の歳差運動

夜空の星をじっくりと観察すると非常にゆっくりとした速度ですが、見る方向によって実に様々な動きをしていることに気がつきます。これは星達が日周運動しているからですが、その中で全く動かない星を見つける事が出来ます。これが北極星で「こぐま座」のしっぽの先端にあたります。

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さて、問題なのがこの北極星が実は長い年月が過ぎると、ここを中心に回っていた空が、次第に極点が移動してしまい、数万年後には全く違う星、例えばこと座の「べガ」が北極星になったりします。

実は地球の地軸(南北を通る極点の軸)は一定ではなく、大きな円を描いて回転しています。ちょうどコマの「首振り運動」とおなじようなものです。地球の地軸は黄道面に対して23.5゜の傾きを持っていますが、傾きはじめたコマが見せるような、又は地球ゴマが傾いて回っているような運動をしているのです。これを「歳差」といいます。

コマの首振り運動は目に見えるほど大きなものですが、地球の場合の歳差運動は実にゆっくりしたもので、1回転するのに2,5920年もかかります。

ブーメラン

世界最古のブーメランと言われているのは南オーストラリアで見つかった物で、11千年から15千年前の物と言われています。

また、ブーメランは「く」の字型だけではありません。

最近では3枚翼・4枚翼や5枚翼も登場しています。

 簡単に言うと、風を切る翼があれば、どんな形でも戻ります。

 アルファベットで言うと「X」「T」なんかは良く戻ります。逆に「C」「O」などは、風を切る部分がないため戻りません。

ブーメランはなぜ戻る

難しく話すとスペースが無くなりますので、簡単に話すと最初に与える回転が速ければ早いほど戻ってきやすくなります。これは投げるスピードではなく、あくまでも回転速度です。ただ実際は回転速度と投げる速度は比例しますので、この両方の合成速度で回転半径と飛ぶ距離が決まります。

問題なのはこの回転して戻ってくる方ですから、単純に分けてしまいますと、この戻る現象は、地球と同じ運動「歳差運動」をして手元に戻って来ます。

これはコマ(回転体)のような運動をしているものは全てが起きる現象です。自転車で走っていてハンドルを切らなくても体を傾けるだけで(体重移動)傾けた方向へ回ってくれることと同じです。

この様な現象を「ジャイロ」現象といいます。

 

十字ブーメラン作り

最初は初級編と言うことで十字のブーメランを作りましょう。

厚紙を23cm×2228cmの大きさで2枚切り取り・図のように十字にして、両面テープかホッチキスでとめる。図の斜線部分を下に折れば、それだけで完成です。

 

3枚羽根ブーメラン

組立てがちょっと難しいですが、適当に組んでも問題ないです。

厚紙を23cm×1216cmの大きさで3枚切り取り・図のような順で組み、ホッチキスで止めます。

羽根は右図のように軽く曲げて(わんきょく)完成です。

 

また、羽根の数を増やして作ってみましょう。

 

投げ方

(表面)が外に向くよう縦にして持ちます。

そして図のように手首のスナップで投げます。

すると右手持ちでは左(時計と反対)周りになります。

だいたい4mぐらいの飛距離はあります。

それぞれの羽根にビニールテープなどで少し重くすると遠くで旋回を始めます。

また、紙を使わないでペットボトルを利用する事も出来ますので、是非試して下さい。