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乳幼児のための手遊び
                   
                    児童健全育成指導士 児童厚生員 田中 純一


 お弁当箱の歌は代表的な手遊びである。この手遊びはどうも長いものであったらしい。同僚の森ちゃんから頂いたテープにとても素敵にあった。でもそれ以後同じようなテープを探してもない。そこでテープを聞きながら、ホームページに書いて、手遊びの仕方もわかるようにしてみたいと思った。児童健全育成財団のなんでも掲示板に書き込みがあったのがきっかけである。

 子どもの手遊び等をやるときは、子どものレディネス(=準備性)にあわせて臨機応変に遊び方を変えることが大切と私は考えている。また体性感覚を使って歌ったり、動いたりを同時に行うことが良いと思う。子どもたちがうまくやれることを目指すのではなくて、誰もが楽しく遊べることを目指すべきである。児童館の乳幼児の集いは0歳から就園前の3歳くらいまでの子どもを一緒に活動することが良いと思う。年齢別に分けてしまうとせっかくの児童館のよさを活かしきれないと思う。0歳からの子どもたちが時には4歳児や小学生と一緒に楽しめるものが良い。お弁当箱の歌や大きな栗の木の下でなどはそういう意味で利用価値が高いと思う。

     お弁当箱の歌

   いただきます                                 
(頂きますの挨拶をする)

  ※これくらいのお弁当箱に おにぎりおにぎりちょいとつめて       
(両手の人差し指で四角のお弁当箱を作り おにぎりを作る)
   きざみしょうがに ごまふりかけて にんじさん              
(右手できざみ・ゴマをふりかける 2本指から3本指)
   さんしょうさん  しいたけさん ごぼうさん                
(3本指から3本指 4本指から3本指 5本指から3本指)
   あなのあいたれんこんさん すじのとおったふーき           
(人差し指と親指であなを作り左右にふる 右手で左手を手から胸にひっぱって来                                                           て、ふいて手をたたく)

   ぞうの背中にありがおこっちた 山だと思って旅をした       (
お母さんはゾウになり、子どもを背中に乗せる)
   鼻の先まであるいたが     元の山にもどっていた            
   それでおひる

  ※ありさんのお弁当を小さく作ってお弁当箱をやる。

   ワニの背中にぞうがのっかた  舟だと思って乗っていた      
(子どもの上にお母さんが乗って動き回る)
   岸についたと思ったが  別のワニにのっていた
   それでおひる

  ※ぞうの大きなお弁当を元気に作る

   さるのしっぽにワニがくいついた しめたと思ってひっぱった     
(親子で手をひっぱりあう)
   さるもまけずにひっぱった どっちもつれたと思っていた。
   それでおひる

  ※速いスピードでやる。
   
   ごちそうさま                                 
(ご馳走様の挨拶をする)



      大きな栗の木の下で

   ※大きな栗の木の下で あなたと私楽しくあそびましょう
    大きな栗の木の下で                             
(大きな栗の木の下でをやる)

    いやいやいやいや いやいやいやがやってきて           
(顔を左右にふる 両手をふる)
    耳にぶらさがって  ぶらさがっているの               
(耳を引っ張る)
    いやいやいやいや  いやいや                    
(顔と身体をゆする)
    いやいやいやいや  いやいや                    
(顔と身体をゆする)
    いやいやはどんな形                           
(身体をゆすりながら好きな形をする)
    いやいやはどんな顔                           
(身体をゆすりながら好きな顔をする)
    いやいやいやはこんなの                        
(身体をゆすりながら 好きなかっこうをする)

   ※大きな栗の木の下で

    いやいやいやいや いやいやいやがやってきて           
(顔を左右にふる 両手をふる)
    肩につかまって  つかまっているの                  
(親子で肩をつかみ合う)
    いやいやいやいや  いやいや                    
(顔と身体をゆする)
    いやいやいやいや  いやいや                    
(顔と身体をゆする)
    いやいやはどんな形                           (
身体をゆすりながら好きな形をする)
    いやいやはどんな顔                           
(身体をゆすりながら好きな顔をする)
    いやいやいやはこんなの                        
(身体をゆすりながら 好きなかっこうをする)

   ※大きな栗の木の下で
  
    いやいやいやいや いやいやいやがやってきて           
(顔を左右にふる 両手をふる)
    足を捕まえて     捕まえているの                 
(自分の足を自分で捕まえる)
    いやいやいやいや  いやいや                    
(顔と身体をゆする)
    いやいやいやいや  いやいや                    
(顔と身体をゆする)
    いやいやはどんな形                           
(身体をゆすりながら好きな形をする)
    いやいやはどんな顔                           
(身体をゆすりながら好きな顔をする)
    いやいやいやはこんなの                        
(身体をゆすりながら 好きなかっこうをする)

   ※大きな栗の木の下で

        
   


        げんこつ山のたぬきさん

      ※げんこつやまのたぬきさん おっぱいのんで ねんねして
        だっこしておんぶして またあした

        どっちの指に止まる   そっちの指に止まる
        どっちの指に止まる   あっちの指に止まる
        どっちの指に止まる   白いちょうちょになった。

      ※リーピート

        なんの花がさいた   まだまだつぼみ
        なんの花がさいた   いまさくところ
        なんの花がさいた   まっかな花がさいた       

      ※リピート

        ちっちゃなお話聞いた ひとつの耳で
        ちっちゃなお話聞いた ふたつの耳で
        ちっちゃなお話聞いた 貝殻の歌聞いた

      ※リピート

        花子さんねむった  まだねていない
        花子さんねむった  今ねるところ
        花子さんねむった  もうゆめみてる


                   
いとまきのうた  

 
       
いとまきまき いとまきまき ひいてひいて トントントン
       いとまきまき いとまきまき ひいてひいて トントントン
       できたできた こびとさんのおくつ
       いそいで手をあらって  いそいで手をふいて
       いそいでぱんつはいて きれいなぼうしかぶって
       こびとさんのおうちへいきましょう


           たねまきまき たねまきまき ふんでふんで トントントン
           たねまきまき たねまきまき ふんでふんで トントントン
           できたできた こびとさんのむぎばたけ
           いそいでこなをこねて いそいでパンをやいて
           いそいでかごをあんで いそいでかごにいれて
           こびとさんのおうちへいきましょう。


       あなほりほり あなほりほり のせてのせて トントントン
       あなほりほり あなほりほり のせてのせて トントントン
       できたできた こびとさんのおとしあな
       そっとクマがやってきて そっとクマがそぞいて 
       そっとあしをのせて    そっとにげていったら
       こびとさんのおうちへいきましょう

             ひをたきたき ひをたきたき   ふいてふいて トントントン
             ひをたきたき ひをたきたき   ふいてふいて トントントン
             できたできた こびとさんのスープ
             あかいろうそくゆれて   あかいろうそくもえて
             あかいろうそくとけて    あかいろうそくきえて
             こびとさんのおうちはゆめのなか



 乳幼児の表現遊びは難しいものがある。どうしても指導者はうまく指導をしようとして、子どもの持っている意欲をうまく引き出すことが出来ないことが多いものである。いつも考えておく必要があることは表現遊びは指導者のためにあるのではないことである。子ども自身の表現遊びであり、表現遊びの結果子どもの笑顔が生まれるようにしなくてはいけない。そのためには子どもの目線のさらに下にたって、子どもをunderstandしていくことが必要であると思う。
 上記の言葉遊びも固執することなく臨機応変に子どもの状況にあわせて変化させることが必要である。ときにはレディネスにあわなくてやめるケースもありとくらいにチャレンジすることが必要である。うまく表現遊びができない子どもが問題なのではなくて、うまく伝えることのできない自分の力量を反省する心を持ちたいものだ


 放送大学の大学院の発達心理学を受講している。乳幼児の発達は昔教育学部で習ったときより数段と進歩している。一つは乳児からかなりの能力を人間の子どもは持っていることである。同時に発達は可塑的要素もたくさんあり、乳幼児の本来持っている能力と環境の要因をうまく組みあわせて健全な児童の育成を図ることが必要である。
 発達心理学の中で数助詞がどのように獲得されるかとの話があった。匹・頭・人・羽などの数助詞は4歳から6歳くらいまでの間に獲得されるとのことである。4歳児に無理に数助詞を教えてもレディネス的に無理だが年中児童から年長児童には適切ということになる。その意味で「一本でもニンジン」は保育園の年中から年長児童むけの数え歌であろう。

     
                      いっぽんでも ニンジン

          いっぽんでも ニンジン   にそくでも サンダル     さんそうでも ヨット   よつぶでも ごましお
          ごだいでも   ロケット   ろくわでも しちめんちょう  しちひきでも ハチ   はっとうでも クジラ
            きゅうはいでも ジュース      じゅっこでも いちご 
      
            いちご ニンジン サンダル ヨット ごましお ロケット しちめんちょう ハチ クジラ ジュース
  


                      いっぽんでも ニンジン

          いっぽんでも ニンジン   にそくでも サンダル     さんそうでも ヨット   よつぶでも ごましお
          ごだいでも   ロケット   ろくわでも しちめんちょう  しちひきでも ハチ   はっとうでも クジラ
            きゅうはいでも ジュース      じゅっこでも いちご 
      
            いちご ニンジン サンダル ヨット ごましお ロケット しちめんちょう ハチ クジラ ジュース