聖霊降臨後第4主日聖餐礼拝
開式の部 式文 1~3ページ
前奏
讃美歌 24番(讃美歌)
み名による祝福~罪の告白
キリエ~グロリア
み言葉の部 式文 4~5ページ
祝福の挨拶~主日の祈り
聖書日課
第一日課 イザヤ 66:10~14(旧約P.1170)
第二日課 ガラテヤ 6: 7~16(新約P.284)
福 音 ルカ 10: 1~20(新約P.125)
サムエルタイム 1番(こども讃美歌)
説教 「平和の使者」
讃美歌 225番(讃美歌)
☆信仰告白(使徒信条)
奉献の部 式文 6~7ページ
奉献(奉献唱)~奉献の祈り
聖餐の部 式文 8~11ページ
序詞~アグヌス・デイ
配餐
☆聖餐の祝福
聖餐の感謝
派遣の部 式文12~14ページ
祝福の挨拶~ヌンクディミティス
教会の祈り
☆祝福
讃美歌 543番(讃美歌)
後奏
ルカによる福音書10章1節から20節
「平和の使者」
イエスさまは、弟子たちの中から72人を任命されて、言われました。
「収穫は多いが、働き手が少ない。だから、収穫のために働き手を送ってくださるように、収穫の主に願いなさい。行きなさい。わたしはあなたがたを遣わす。」(ルカ10:2~3)
収穫とは、神さまの救いを求める人たちです。当時もたくさんの人が神さまの救いを必要としていました。しかし、働き人が足りませんでした。そこで、イエスさまは、彼らを送り出されます。また、彼らに、より多くの働き人が与えられるために祈るよう命じられました。
イエスさまは彼らをご自分が行かれる予定の町や村へ、先立って派遣されました。また、彼らは二人ずつ組みになって派遣されました。常に二人の代理人を立てるというイスラエルの習慣を踏襲されたのでしょう。
彼らを派遣されるにあたって、イエスさまは言われました。
「どこかの家に入ったら、まず、『この家に平和があるように』と言いなさい。 平和の子がそこにいるなら、あなたがたの願う平和はその人にとどまる。もし、いなけれ ば、その平和はあなたがたに戻ってくる。」(ルカ10:5~6)
イエスさまは、弟子たちに神さまとの平和を伝えるように命じられました。平和の使者として、弟子たちを遣わされたのです。
ところで、イエスさまが言われた「平和」とはどんなものなのでしょうか。
まず、何よりも神さまとの平和です。神さまは、すべてをお造りになり、すべての人に命をお与えになります。また、すべての人の命を保たれ、生きるために必要なすべてのものを与えてくださいます。それだけに、私たち人間は、神さまとの平和が大切なのです。
ところが、生まれながらの私たちは、神さまに対して罪を犯してしまいます。そのために、神さまの怒りを買い、不和な関係になってしまいます。神さまに対する罪は、命で償うしかありません。それなので、私たちは死んで滅びるしかありませんでした。
しかし、イエスさまは、そんな私たちの罪の身代わりとなって、十字架の上で死んでくださいました。父なる神さまは、十字架に架られたイエスさまを信じてみ言葉に従う私たちを平和な関係に入れてくださいます。父なる神さまは、その平和な関係に入った私たちを祝福してくださいます。神さまの子供にしてくださいます。そして、恵みを与えてくださるのです。更に、この神さまとの平和な関係は、この世との平和にもつながるのです。
その上で、イエスさまは、神さまの子供にされた私たちにも言われます。
「行きなさい。わたしはあなたがたを遣わす。」(ルカ10:3)
イエスさまは、私たちを平和の使者として送り出されます。この世には、神さまと平和な関係にない人たちがたくさんいます。そのために、たくさんの人たちは、死と滅びに向かっています。そこで、イエスさまは、私たちを神さまとの平和の使者として送り出されるのです。
また、世界を見回すならば、至るところで、国同士が不和な関係にあります。ロシアとウクライナは戦争をしています。イスラエルとハマスも戦争をしています。アジアでも、北朝鮮や中国が戦争を開始するのではないかという不安があります。戦争は、人々の命を犠牲にします。尊い命を奪います。不安をもたらします。
或いは、私たちの身近な人間関係でも争いや憎しみが生じます。そうした争いや憎しみは、私たちを生きづらくします。心の病気につながります。生きる希望を奪います。それなので、私たちは、国同士でも身近な人間関係でも平和を願います。
神さまとの平和な関係に入れるならば、私たちは平和を作り出す者とされます。そこで、イエスさまは、私たちをこの世においても平和の使者として送り出されるのです。
最後に、イエスさまの御言葉をもう一度聞きましょう。イエスさまは私たちに言われます。
「行きなさい。わたしはあなたがたを遣わす。」(ルカ10:3)
イエスさまは、私たちを必要としています。私たちを平和の使者として、この世へと遣わされます。そのことを心に留めて、新しい一週間を始めましょう。アーメン。