『決定!!最優秀パティシエ』

ひよこ館に戻ってきて早数ヶ月。
最初は突然の店長代理に戸惑ったが、かなでや茉理、ミオにみちるさんの協力のおかげでなんとかうまくやってこれた。
日々、忙しい毎日だけど充実している。
そんな、ひよこ館も今日はお休み。
だがお休みにも関わらず、今日も店内では元気な声が響いていた。
「さあ、盛り上がってまいりました、盛り上がってまいりました♪じゃんじゃんバリバリ、じゃんじゃんバリバリ、本日も出しまくり、お客さん最後まで遊んでいってくださいね。おっと81番台スタートしました」
「って、ここはパチンコ店か!!」
そう言って俺は騒音の発生源、つまりは茉理の頭を軽く小突いた。
「痛ったーい。何するのよ、お兄ちゃん!!」
「何って、それはこっちのセリフだ。何なんだ、今の偽パチンコ店のアナウンスは!!」
「しょうがないでしょ、パチンコなんて行ったことないんだから。少しくらいアナウンスがおかしくったっていいじゃない!!」
「そうか、それなら仕方ないか……って、違う!!パチンコのアナウンスがおかしいじゃなくて、何で俺の誕生日パーティーでそんなアナウンスなんだってことだ」
そう、今日は俺の誕生日なのである。
今まで1人暮ししていた頃は寂しく過ぎていった行事だが、今年は茉理企画で誕生日パーティーを開いてもらえることになったのだ。
司会進行は茉理なのだが、いきなりあのようなエセパチンコ店のアナウンスをしてくるとは………本当に、このパーティーは大丈夫なのか?安全なのか?
一抹の不安が頭をよぎる。
だが、その不安の原因は俺の不安を無視するかのように話しを進めていた。
「まぁ、まぁ、今のは軽いジョークよ、お兄ちゃん。今日はお兄ちゃんのために、気合を入れて盛り上げるからね♪」
その気合は不安なんだよ、とは言いたかったが、それは言葉に出さずに飲み込んだ。
せっかく、俺のタメにこんなパーティーを開いてくれんたんだし、このくらいは我慢しないと場もしらけるしな。
う〜ん、俺って大人だなぁ。
「わかった。お前の司会に期待しよう!!」
「さっすが、お兄ちゃん。大船にのった気分で任せてよ☆」
ドロ船の間違いのような気もするが、まぁ、これもいいだろう。
「ところで、ミオたちはどこにいるんだ?」
俺は先ほどから気になっていたことを茉理に尋ねた。
かなでやみちるさんは俺と同じくテーブルについているが、ミオや冬華、亜里咲ちゃんの姿は見えなかったのだ。
「ふっふっふっ、お兄ちゃん、良いところに目をつけましたなぁ。それでは早速ですが選手入場!!」
茉理が叫ぶと、厨房の方のドアが開いてミオたちが入ってきた。
全員エプロンを着用である。
「い、一体、何なんだ?」
俺が驚きを隠せないでいると、茉理が勝ち誇ったように答えた。
「これぞ、今日のメインイベント!!題して、私もパティシエ、ケーキ大会!!」
「何ぃーー!!」
「まっ、簡単に説明すると、お兄ちゃんのための誕生日ケーキコンテストってことかな」
茉理の説明を聞き、俺は一同の顔を眺めた。
…………不安だ。
何だか分からんが、不安になるメンバーだ。
あれっ、そういえばケーキコンテストなのに、みちるさんはなぜ俺と同じテーブルにすでに座っているんだ?
その疑問を素直に茉理に話してみる。
「そんなの決まっているじゃない、みちるさんが参加したら優勝しちゃうじゃない」
なるほど、納得。
「で、かなでは何で参加しないんだ?」
「私はケーキは食べる方って決めているから」
かなでが笑顔で答える。
なるほど、これも納得。
しかし、なんだか安全稗が両方切られたって感じだよな。
まあ、しかしだ、ミオや冬華もケーキは作れたはずだ。
つまり、それほど命に危険はないということ。
…………まてよ。
「茉理、お前も参加するのか?」
「もちろんでしょ、お兄ちゃん」
「却下!!」
「なんでよ〜、お兄ちゃん。私が参加しちゃダメだって言うの!!」
「もちろんだ。お前の場合は過去にろくでも無い前例が山ほどあるからな」
「ひ、ひどい……私はただお兄ちゃんにおいしいケーキを食べてもらいたいだけなのに………」
茉理の声に涙声になる。
「あ、あの……店長代理……」
横では、みちるさんが心配そうにこちらを見ている。
「大丈夫ですよ、みちるさん。ほらっ、お前の恒例のウソ泣きはばれているんだぞ!!」
俺がそう言うと、先ほどまで泣いていた茉理の表情が変わる。
「てぃひ、やっぱりばれちょりましたか。まぁ、そんな訳で私も参加するから☆」
「どんなわけだ!!」
「それではコンテスト開始〜♪みちるさんとお姉ちゃんは、お兄ちゃんが逃げないように見張っておいてね」
茉理は俺の言葉を無視してコンテストの開始を宣言した。
仕方がない、俺も腹をくくろう。
そう思っていると、かなでが目の前に小型モニターを持ってきた。
「何だ、これは?」
「あっ、これは茉理ちゃんが厨房の様子を実況するからって言って用意したものだよ」
「実況?」
「うん、こうして……スイッチをいれると……」
かなでがモニタのスイッチをいれる。
するとそこには、ひよこ館の厨房と茉理の姿が映し出された。
茉理の後ろでは、ミオたちがすでにケーキ作りを始めていた。
「やっほー、お兄ちゃん、見てる〜♪これから、みんなのケーキ作りの様子を実況するから楽しみにしててね〜」
茉理がカメラに向かって手を振る。
というか、何時の間にそんなものを設置したのだろう?
「ちなみに、今回の勝負はオリジナリティあふれるケーキを出す様にと、みんなには通知してあります」
オリジナリティか………嫌な予感がするのは何故だろう。
「ところで、お前は実況なんてしててケーキの方は大丈夫なのか?」
「その点はご心配なく。私の方は下準備が終わってるから、あとは仕上げだけで完成だから余裕だよ」
「さいですか」
まったく、用意周到な妹だ。
「さ〜て、それでは最初は冬華さんから見ていきましょうかね〜」
茉理が冬華の方へ、ちょこちょこと近づいていく。
冬華の目の前にあったのは、沢山のチョコレートだった。
どうやらお得意のチョコケーキで勝負するみたいだ。
さすがはショコラの定員である。
しかし冬華の前にはチョコだけで、スポンジなど他の材料が見当たらない。
それで一体どんなケーキを作るのだろう。
気になって冬華の様子をモニタ越しに見つめる。
すると、突然モニタが真っ黒になった。
「おーっ、なるほどなるほど。冬華さんも考えたね、こりゃ」
真っ黒なモニタから、茉理の声だけが聞こえる。
どうやら茉理が手でカメラをふさいだらしい。
「こらっ、茉理、見えないぞ!!」
画面に向かって文句を言う。
「無駄だよ、翔ちゃん。こっちからの声は向こうに聞こえないんだから」
「そうなのか」
どうやら冬華の作るケーキは完成まで、その姿はお預けらしい。
そんな中、真っ暗な画面から相変わらず茉理の声が聞こえている。
「お〜っ、すごいですなぁ。えっ、あれをそんな風に」
………気になる。
「あっ、そんなことまで。冬華さんって大胆〜。ああっ、さらにあんなものまで!!」
なんなんだ、気になる、非常に気になるぞ!!
「ちょっと茉理さん。適当なこと言わないでくださる」
突然、冬華の声が聞こえてきた。
「てぃひ、ごめんなさ〜い」
……どうやら途中からは茉理の適当な実況だったらしい。
なんだか非常に疲れてしまった。
「あっ、翔ちゃん、画面が映ったよ」
再び視線を戻すと、そこには亜里咲ちゃんが映っていた。
手には今出来あがったばかりであろう、シュークリームのパイ皮を持っていた。
「亜里咲ちゃんはシュークリームか〜」
「でも、茉理ちゃんの言っていたオリジナリティって部分はどうするんだろう?」
「う〜ん、シュークリームでオリジナリティか〜」
俺とかなでが議論をしていると、みちるさんが画面の一部を指差した。
「あっ、あれ」
みちるさんの指差した部分を見ると、そこにはチョコレートクリームが映っていた。
「なるほど、普通のカスタード系のクリームじゃなく、チョコレートクリームで勝負ってわけか」
これまた冬華同様、ショコラの店員らしいチョイスだ。
亜里咲ちゃんは、焼きあがったパイ皮にさきほどのチョコレートクリームをいれていく。
次々とおいしそうなシュークリームが出来あがる。
しかし突然、亜里咲ちゃんの動きが止まった。
「シュ、シュ、シュ……」
ヤバイ。俺は直感した。
そして、俺の直感は的中した。
「シューーーー!!!!」
奇妙な雄たけびと共に、亜里咲ちゃんは出来あがったシュークリームを食べ始めたのだ。
亜里咲ちゃんのシュークリーム中毒の症状だった。
亜里咲ちゃんは次々とシュークリームを食べ、症状が収まったのは全てを食べ尽くした時であった。
目の前のなくなったシュークリームを前に、亜里咲ちゃんはボーゼンとしていた。
まあ、見た感じはいつもと変わらないのだが…。
すると再び画面が切り替わった。
今度はミオが映し出された。
しかし、ミオは何を作るでもなく1人で何かうなっていた。
「う〜ん、オリジナリティって言っても、ミオはレアチーズケーキしか作れないし、どうすればいいかわからないよ〜」
ミオには、まだレアチーズケーキの作り方しか教えていない。
確かにそれで別のケーキを作れといわれても酷なことだろう。
そんなことを思っていると、画面が茉理の声が聞こえてきた。
「み〜ちゃん、み〜ちゃん、良いこと教えてあげるよ」
「うにゃ、いいこと?」
「古来より日本ではお祝い事に赤が欠かせないのよ。定番のショートケーキの苺も赤でしょ♪」
「ふんふん、それで」
「つまり、赤色の材料を使ってレアチーズケーキを作ればいいのよ」
「おお〜、なるほど〜。まちゅり、賢い!!」
「そんな訳で、こんなもの用意してみました」
ドン
茉理が取り出したのは………トマトケチャップだった。
「さらに、これ!!」
同じく取り出したのは………トウバンジャンだった。
「続いて、これ!!」
次は………タバスコだった。
「最後に、これは珍しい乾燥苺だよ」
って、それは唐辛子だろ!!
茉理の奴、俺に何か恨みでもあるのだろうか。
思い当たる節が沢山あるのが、我ながら嫌である。
それはさておき、さすがのミオもこんなデタラメな材料にはだまされないだろう。
「おおーっ、すごいよ、まちゅり。ミオ、これで頑張ってみるよ!!」
だまされてるし……。
何だか逃げたくなってきたな〜、でも、かなでやみちるさんに見張られてるからな〜。
ふと横を見ると、かなでとみちるさん、両方とも哀れみの目でこっちを見ていた。
この2人はミオのケーキを食べないんだろうな。
しかし、何で誕生日にこんな危険な目に会わないといけないのだろうか、まったくもって今の世の中は理不尽である。
これも全てはケーキなだけに不景気が………(以下略)
そんなことを考えているうちに、それぞれのケーキが出来ていよいよ試食タイムとなった。
「さて、最初は冬華さんの作品で〜す」
コトッ。
出されたのは、一見オーソドックスなチョコレートケーキだった。
「どれどれ」
俺は一口、そのケーキを食べた。
その次の瞬間、驚きの衝撃がはしった。
「こ、これは!!」
オーソドックスに見えたチョコレートケーキだが、それは間違いだった。
なぜなら、このケーキの全てがチョコだったのだ。
スポンジの代わりに生チョコを使い、間にチョコクリーム、全体的に甘くなりすぎないように周囲のコーティングはビターチョコである。
驚くべくチョコレートケーキ………でも、ケーキというより、そのままチョコ?
そんな疑問も頭をよぎったが、おいしいので気にしないことにした。
「どうかしら、翔一さん………って、キャーーーー!!」
突然、冬華の悲鳴が響いた。
「どうしたんだ、冬華!!」
「は、は、はな、はな…」
「はな?」
「お兄ちゃん、鼻血、鼻血!!」
「何っ!!」
いそいで自分の鼻付近を手でこすってみる。
すると、見事に血まみれだった。
「あ〜、さてはお兄ちゃん。冬華さんを見て興奮したんでしょ」
「バカ!!チョコを少し食べ過ぎただけだ!!」
「またまた〜、照れちゃって〜。可愛いね〜、お兄ちゃん♪」
「翔一さん、そんな風に私のことを…………」
「ち、違うぞ、冬華。すべて茉理のデタラメだ…」
「翔ちゃん………本当はどうなの?」
かなでの笑顔が怖かった………。
・・・・数分後。
「さて、ちょっとしたトラブルがありましたが、次は亜里咲さんの作品をどーぞ♪」
亜里咲ちゃんといえば、さっき出来たシュークリームを全部食べていたけど、新しいのは間に合ったのだろうか?
そんな亜里咲ちゃんが持ってきたものに、俺は言葉を失った。
やはり新しくシュークリームを作りなおすのは間に合わなかったらしく、わずかに残っていたものだけが出てきた。
それは……チョコレートクリームだった。
クリームだけってのも驚きだったが、それ以上に驚いたのは形だった。
………なぜ、とぐろを巻いているのですか?
茶色いチョコクリームがとぐろを巻くと、まるであれじゃないですか。
俺はどうしたらいいのかわからず固まっていた。
他のみんなも、俺の様子を見守っている。
すると亜里咲ちゃんがトコトコとこちらに近づいてきた。
「…………忘れてました………」
そう言って、何かをそのチョコクリームにトッピングする。
それは、トウモロコシだった。
「……………」
俺は言葉を失った。
トドメだった、しかし食べないわけにはいかなかった。
味はあまり覚えていない……むしろ、あまり思い出したくない……。
「さぁ、お次はお待ちかねの、み〜ちゃんの登場だー!!」
ミオが持ってきたのは、真っ赤なケーキだった。
「パス!!」
俺は身の危険を感じて試食を拒否した。
「えっ、えっ?なんで、なんで。ミオのケーキ食べてくれないの?」
「まあな」
ミオには可哀想だが、こっちも命がかかっている。
「にゅーん、そんなこと言わないで食べてよー。ショーイチのために一生懸命作ったんだよ」
「ダメなものはダメなの!!」
「食べろーー!!」
ミオは例の猫スティックを取り出した。
すでに爪がウィンウィンと嫌な音をたてて動いている。
食べなきゃ殺される。
直感した俺は、あわててケーキを口に運んだ。
ボンッ!!
………強烈な衝撃と共に目の前が真っ黒になった。
数分後、目を覚ますと横でミオが倒れていた。
どうやら、俺が倒れたあとに自分でも試食してみたらしい。
ある意味、自業自得。
チーン☆
「さ〜て、これで全て終了だな」
「ちょっと待ってよ、まだ私のケーキが残ってるわよ!!」
「みちるさん、これから皆で一緒に遊びに行きませんか?」
「無視するな!!」
「ちっ………やはり誤魔化せないか………」
仕方なく席に戻る。
「うんうん、よろしい。それじゃあ、お兄ちゃん、茉理特製バースデーケーキをどうぞ♪」
出てきたのは生クリームを使ったケーキだった。
一面びっしりとクリームを塗り、上には赤く丸いものが乗っている。
これは、砂糖菓子か………?
「さあさあ、遠慮せずにどうぞ☆」
「ああ……」
俺はケーキを口に運んだ。
「な、なんだ、これは!!」
口の中には、なんとも言えない味が広がっていた。
大規模な衝撃なら先ほどのミオのケーキの方が上だろう。
しかし、このケーキにはそのミオのケーキを上回る不快感があった。
なんとも生臭いケーキだった。
「どう、お兄ちゃん。ケーキを和風にしてみたんだけど」
「和風?」
「そう。スポンジの代わりに赤飯、間にはあんこをはさんで、苺の代わりに紅白饅頭、そしてクリームには鯛と伊勢海老のすり身を混ぜてみました。もう〜、めでたいものばかりでしょ、お兄ちゃん♪」
なるほど、あの生臭さはクリームに練りこまれた鯛と伊勢海老か……。
「で、お味はいかが?」
「味か………それはな……」
「それは?」
「食えるか、こんなもの〜!!」
俺は某頑固親父のようにちゃぶ台、もといテーブルをひっくり返した。
「ひど〜い、お兄ちゃん!!せっかく、デザートでお頭ケーキも用意したのに!!」
そう言って茉理が出したのは、魚の頭に生クリームを塗ったものだった。
もはやケーキと呼ぶのも難しかった。
しかも、このような祝い事では鯛のお頭のはずなのに、それすらも違っていた。
「マグロのお頭かい!!」
「いいじゃない。大きいし、それにDHAも豊富なんだから!!」
「とにかく却下、却下、却下〜!!」
「文句を言わずに食べろー!!」
茉理がマグロの頭ケーキを投げつけてきた。
それは、見事に俺の顔面を直撃した。
強烈な衝撃と共に、俺は意識を失った。
・・・・・
・・・・・
「…………ゃん」
声が聞こえる。
「…………ちゃん」
聞きなれた声。
「……翔ちゃん、起きて」
「………ん」
俺は寝返りをうった。
どうやら、かなでが起しに来たらしい。
「もう、翔ちゃんたら。早く起きてってば」
「……う〜、もうあと5分…………って、あれっ!?」
俺は突然、飛び起きた。
「わっ、急に起きるからビックリしちゃった」
かなでが胸に手を当てて驚いている。
いつもの朝の光景。
だが、何かがおかしい。
「どうしたの、翔ちゃん?」
「あっ……いや、別に……何でもないと思う」
「もう、変な翔ちゃん。でも、早く起きないとパーティーが始められないよ」
「パーティー?」
「そう、翔ちゃんの誕生日パーティーだよ。忘れちゃったの?」
「いや、忘れてないけど………パーティーって昨日やらなかったか?」
「もう、まだ寝ぼけてるの?翔ちゃんの誕生日は今日でしょ」
かなでに言われて、寝ぼけた頭で必至に思い出す。
う〜ん、確かにパーティーをやった気もするけど……やっぱりしてないのかなぁ。
そうだな、きっと俺の気のせいだ。
俺は納得して1人でウンウンと頷いた。
「わかった、すぐに着替えていくから、かなでは店の方へ行っててくれ」
「うん、わかった。パーティーの主役らしくちゃんとオシャレしてきてね」
そう言って、かなでは部屋から出ていった。
それから俺は、かなでに言われたとおり少しオシャレということで余所行き用の服に着替えた。
「よし、それじゃあいきますか」
せっかく皆が用意してくれたパーティー、楽しい1日になるといいな。
俺は部屋を後にした。

…………………………ループ、いまだ終わらず。

☆完☆