愛のお料理コンテスト!?
「ぐぅ、ぐぅ、むにゃ、むにゃ……」
ドンドン!ドンドン!
「ん〜誰だよ、こんな朝っぱらから…」
「こら〜!同士和樹、起きろ!おきんか〜!」
「なんだ…大志のバカか……………寝てよ…」
ドンドン!ドンドン!ドンドン!ドンドン!
………………
「ん、静かになったな…あきらめて帰ったか?」
「まったくいつまで寝ているつもりだ、マイハニー♪」
「うわぁぁぁ!!大志いつの間に!」
「ドアが閉まっていれば窓から入ったに決まっておろう!」
「どうして由宇もお前もそういうことを…」
「まあまあ、そう怒るな。今日は同士にいい話をもってきたのだぞ!」
「なんだよ、そのいい話って?」
「くれば分かる!では早速いくぞ、マイブラザー!」
「だぁ!引っ張るなって、オイ!」
「さぁ、ついたぞ!ここが今日の決戦の場だ!」
「決戦ってなんだよ?」
「ま、ま、とにかく入った入った♪」
ガラガラ
「お、やっときおったで!」「まったくこの私をまたせるんじゃないの!」
「あら、こんにちは。」「にゃあ!お兄さん☆」「おはよ!和樹!」
「由宇、詠美、南さんに千紗ちゃん、それに瑞希まで…」
「さあ、みなも揃ったことだし早速始めよではないか!!第一回料理の鉄人コンテスト〜!!」
ドンドンパフパフ!!
「なっ…大志どういうことだよ?」
「実はですね、この間のこみパの打ち上げのときに、誰が一番料理上手か、
ということになって今日、和樹さんに審査員をしていただいたんですよ。」
「そうだったんですか。それで南さんも参加するんですか?」
「いえ、私はちょっと見学にきただけなんですよ。」
「そんなんですか?いやぁ、南さんの料理も食べたかったですよ。」
「まあ、和樹さんたら…」
「それでは調理スターーーーーート!!」
「いや〜とうとう始まりましたね、ところで牧村女史の予想では誰が一番かと?」
「そうですね、由宇ちゃんも瑞希ちゃんも千紗ちゃんもお料理上手ですしね。
詠美ちゃんはどうなのかしら?」
「その大庭女史の方から黒い煙が出ているようですが…」
「ま、まあ詠美ちゃんも頑張ってるみたいですし…」
「ターイムアーップ!!さあ完成した料理を前に!」
「最初はうちやな!うちが作ったんは肉じゃがとおでんや!さあ食うてえな!」
パクパクモグモグ…
「うん、あいかわらず由宇の料理はうまいな。このおでんもちょうどいい具合に
ダシがしみこんでるし、絶妙な味加減だな。おいしかったよ、ごちそうさま!」
「ちょっとまち!」
「ん?俺、なんかまずいこと言ったか?」
「そうやない。まだ残ってるやないか!せっかくうちが作ったんや、残さず全部食べ!」
「そんなこといっても俺あと三人分も食べないといけないし…」
「なんや、うちの作ったもんは食えんちゅうんかい!!」
「うう…全部食べます…」
パクパクモグモグ…
「それでは次はエントリーナンバー二番、同士高瀬瑞希の登場だ〜!!」
「はいっ、私は特製ハンバーグよ。どうせ和樹普通の大きさじゃたりないと思って、
今回はスペシャルサイズで作ってあげたわよ。」
「これももしかして全部食わないといけないのか?大志!」
「もちろんだとも!さあ、食べるがよい、マイフレンド!」
パクパクモグモグ…
「このハンバーグさすが瑞希だな。この中に隠されてるチーズもまたいいよな。
でもこの量はさすがにきついぞオイ………」
「大丈夫、和樹?やっぱちょっと大きすぎたかな?」
「あ、ああ大丈夫だよ、瑞希。これくらいどうってことねえよ!」
「それではどんどん行ってみよ〜か!エントリーナンバー三番、塚本女史どうぞ〜!!」
「はいです☆千紗は前にお兄さんがおいしいって言ってくれた特製焼きおむすびを
作ったですよ。今回は特に気合を入れて作ったです☆」
「なあ、大志………これって大食い大会じゃないよな?」
「なにを言っている、同士和樹!これはどう考えても料理勝負に決まっているではないか!」
「そうかなぁ………」
「お兄さん、どうかしましたですか?早く食べてくださいです☆
千紗一生懸命作りましたですよ☆」
「うっ…この笑顔を見せられちゃ日には食べない訳にはいかないな…」
パクパクモグモグ…
「ごちそうさま、うっ…さすがにもう限界かも…」
「さあいよいよラストに登場は大庭女史だ〜!どうぞ〜!」
「ま、まだあるのか……………」
「はいっ!私の手料理を食べられるなんてあんたちょ〜幸せ者ね!
ありがたく食べなさいよね♪」
「………なあ詠美、一つ聞いていいか?」
「なに?」
「これってなんて料理だ………」
「なにいってんのよ!どこをどう見てもクリームシチューにきまってるじゃない!」
「クリームシチュー?なんか酸っぱいニオイがするんだけど…」
「…………………………」
「だあぁ!そんな目で見るな、ちゃんと食べるからさ!」
「あっ、同士よ。言い忘れてたがちゃんとその鍋全部食べるんだぞ!」
「げっ!!」
「それでは諸君、我が同士は少々時間がかかりそうなので皆はしばし別室にて
カラオケでも楽しんでいてくれたまえ!では同士、ちゃんと全部食べるのだぞ!」
「残したらしょ〜ちしないからね♪」
「オニ………」
………………………数時間後
「さあ、同士和樹、調子はいかがかね?」
「………」
「おお、さすがはマイエターナルフレンドみごと全部食したか!
それでこそオタク界の頂点に立つ男!」
「こ、これで文句ないだろ……じゃあ俺は帰って寝るから……ウプッ!」
「ちょっと待ちたまえ!して、優勝者は?」
「優勝者?」
「なにをとぼけている?この料理コンクールの優勝者に決まっているであろう!」
「あ…そういえばこれって料理勝負だったんだ……あまりのきつさに忘れてた…」
「それで優勝はだれかね、マイフォーエバーフレンド!」
「もちろんうちやろ、和樹!」
「私よね、和樹!」
「お兄さん、千紗がんばりましたです☆」
「なにいってんのよ、私に決まってるじゃない!!」
「うぅ………」
「はっきりせい和樹!」
「和樹!!」
「お兄さん、千紗、千紗ぁ…」
「もう、そんな照れなくてもいいんだから!」
「ゴメン、みんなっ!!」
ダッ!!
「あ〜、にげよった!!」
「こら〜和樹待ちなさい!!」
「お兄さんどこにいくですか?」
「こらっ!ちゃんと私の勝ちをみとめなさ〜い!!」
ドタタタタタタタタ………
「ふはははははは。いつ見てもほほえましい光景だな!」
「ほんと、皆さん仲がいいですね。」
「だあ〜俺って世界一不幸な同人作家だ〜〜〜〜〜!!!!」
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あとがき
今回は「こみパの子って料理上手多いし、一度食べて見たいな〜」的欲求から書きました。
今作品はあえてすべてセリフと効果音だけでナレーション的な部分は
いれてませんけどうまく皆さんにつたわったかどうか少し不安だったりもします。
最後に主人公はド○ミ風なことを言ってますが私にとっては
かなり幸せもの部類に入ります。(主人公がうらやましい)
それでは皆さんまだまだ未熟な私ですがこれからもよろしくお願いします!