第一話「誕生!!コスプレ戦士芳賀玲子!!」
20××年、そいつらは突然やってきた。
SE:チュドーーーン!!
「きゃーー!!」
「な、なんやいったい!!」
「ふみゅ〜ん、どうしたっていうのよ〜」
「ふえ〜ん、玲子、大丈夫?」
「うん、大丈夫だけど……なにがおこったの?」
「ふははははは、このこみパ会場は我々『腹白い姉妹』が占領した!!」
「あっ、あれは!!」
「パンダ、あいつらのこと知ってるの?」
「最近、即売会会場を次々と襲ってくるちゅう組織の噂を聞いたことがあるやけど……とうとうここにも来たみたいやな」
「え〜、じゃああいつらが噂の……」
「そうや、やつらに支配された即売会は全てのサークルは強制的に18禁萌え萌え同人誌(男性向け)にジャンルセレクトされる恐ろしい組織や」
「そ、それじゃあ、やおいは………」
「もちろんダメや」
「なにゅ〜う!!そんなの嫌だよ〜!!」
「なんとかならないの、パンダ!!」
「せやけど、うちらにあいつらと戦う力はあらへん……」
「そ、そんな〜」
「あきらめてはいけません!!」
「南さん!!」
「皆さんの即売会のためにも、彼らの暴挙を許してはいけません!!」
「けど、どうすれば………」
「それなら大丈夫です♪はい、玲子ちゃんこれを着て♪」
「はえ?これは………コスプレ衣装?」
「牧やん………とうとう完成したんか?」
「ええ、そしてこれを使うことができるのは玲子ちゃん!!あなたしかいないのよ!!」
「えっ?えっ?ちょっと話がみえてこないんだけど………」
「ええい、時間がないんや!!さっさと着るんや、蒸着や!!」
「な、なんだかわからないけどこの衣装を着ればいいのね。それじゃあ、蒸着!!」
シャキーーーン!!
「な、なに………力がみなぎってくる………」
「成功のようやな」
「玲子ちゃん、その衣装は装備すれば、そのキャラと同じ能力を得ることが出きるバトルスールなの」
「それで腹白い姉妹の野望を打ち崩すんや!!」
「そ、そんなすごいことが………」
「お、おまえら何をしているんだな!!」
「覚悟するでござるよ!!」
「ふみゅ〜ん、敵がきたわよ!!早くやっつけちゃってよ!!」
「え、で、でも………」
「大丈夫や!!今のあんたなら楽勝や!!」
「わかったわ、アタタタタタタタタタタッ!!」
「ひでぶ、でござるよ!!」
「何!!今のは間違いなく北斗神拳!!なぜあのような小娘が!!」
「大志君!!あなたたちの野望もここまでです!!大人しく降伏してください!!」
「ふっ、牧村女史よ、確かに北斗神拳はおどろいたが吾輩たちはそれしきでは負けん!!」
「そ、その通りなんだな。ボ、ボクがお前なんかやっつけちゃうんだな」
「え〜い!!玲子、そいつもやっつけちゃえ〜!!」
「オッケー♪まかせてよ!!アタタタタタタタタタタタタタッ!!」
「決まった!!えっ、何?」
「ふふふ、こ、このボクの脂肪の前には北斗神拳なんて、き、効かないんだな」
「脂肪で玲子ちゃんの拳が秘孔までとどかないの!?」
「か、覚悟するんだな!!」
「ふふん♪この玲子ちゃんを舐めちゃあいけないわよ!!あんたの脂肪の壁なんてこうよ!!北斗柔破斬!!」
「おお、蹴りの連続で相手の脂肪を移動させ、その脂肪が無くなったスペースを打ち込んだで!!」
「そ、そんな……ば、ばかななんだな………あべし!!」
「ちっ、まさか芳賀女史がここまでやるとは………みなのもの一時退却だ!!」
ダダダダダダダダダッ!!
「あっ、逃げちゃった」
「やったね、玲子♪」
「にゃははははは、私にかかれば腹白い姉妹も楽勝よ♪」
「いえ、彼らの実力はこんなものではありません!!」
「そうやな、まだまだ本当の勝負はこれからや!!」
こうして、こみパを守るために新たなヒーロー芳賀玲子が誕生した!!
頑張れ、芳賀玲子!!負けるな、芳賀玲子!!こみパの平和は全て君にかかっている!!
第二話「最強の男登場!!」
チュドドドーーーーン!!!!
「今の爆発は!!」
「また腹白い姉妹がきたみたいやな!!」
「だ〜いじょぶじょぶじょぶ!!この玲子ちゃんにまかせておいて!!」
「ふははははは、今回は前回のようにはいかぬぞ!!いでよ、強化戦士立川!!」
「な、なんや、あのごっつい男は………」
「ふははははは、ヤツこそは人間の力と技の限界を超えた最強の戦士!!芳賀女史など相手にならぬわ!!」
「そんなのわからないでしょ!!アタタタタタタタタタタッ!!!!」
「ふんっ!!」
ドガガガガガガガガガガガガガ!!!!
「そ、そんな………」
「なんてやつや……玲子っちの拳が全て弾き返されとるで………」
「うにゅ〜、これならどう!!アタッ、アタッ、アタッ!!」
「無駄だ!!」
バキッ!!
「きゃあ!!」
「大丈夫か、玲子っち!!」
「な、なんとか………でも、このままじゃ………」
「ふははははは、いよいよ年貢の納めどきだな!!」
「くっ………もうダメなの………」
「あきらめちゃダメです!!」
「南さん!!」
「さあ、玲子ちゃん!!急いでこの衣装に着替えてください!!」
「わかったわ!!蒸着!!」
シャキーーーン!!
「ぬぅ……あ、あれは!!」
「CCさくらやーーーー!!」
「さあ、玲子ちゃん、やっちゃってください!!」
「はい、南さん!!南の作りしカードよ、古き姿を捨て生まれ変われ!!新たな主、玲子が命じる!!」
ウィンディー&ウォーティー&ファイアリー&アーシー!!」
チュドドドドドーーーーン!!!!
「ぎゃあーーーーー!!!!」
「やったぁ♪」
「むぅ…いかに最強の肉体といえど…魔法には勝てぬか……ええい、みなのもの引き上げだ!!」
「べーーっだ!!おととい来なさいよね〜!!」
こうして、またこみパの平和を守った芳賀玲子!!
しかしまだまだ本当の闘いはこれからだ!!
真の平和が戻るまで頑張れ芳賀玲子、負けるな芳賀玲子!!
第三話「魔法大戦」
チュドドドドーーン!!
「さあ、芳賀女史よ、出てくるのだ!!」
「なんや、いきなりやなぁ」
「登場バターンがもう無いんじゃない?」
「それは大変やなぁ、大志♪」
「くっ、痛いとこをつくが……そんなことを言っていられるのも今の内だ!!いでよ魔法少女瑞希!!」
「んもう、そんな大声で魔法少女なんて叫ばれたら恥ずかしいじゃないの、バカ大志!!」
「なにをいうか、マイシスター瑞希。魔法少女はみんなの憧れ、何を恥ずかしがることがあろうか!!」
「と、とにかく私は好きでこんな格好してるんじゃないのよ。首領のためにしょうがなくしてるんだからね」
「ふっ…素直ではないな、同士瑞希よ。まあいい、早速あいつらを殲滅するのだ、マイシスター!!」
「そうはさせないわよ!!この玲子ちゃんがいる限り、あんた達の好きにはさせないんだから!!」
「あなたが噂の玲子ちゃんね………あなたには恨みはないけど私達の組織のためなの……覚悟!!」
「望むところよ!!先手必勝、ウィンディー!!」
「そんなもの!!ピーチ火炎放射器!!」
ゴオオオオオオオ!!!!
「そ、そんなウィンディーが………」
「それにしても嫌な魔法の名前やな、瑞希っちゃん」
「し、しょうがないでしょ、ピーチなんだから………次はこっちからいくわよ、ピーチバズーカ!!」
「にょえ〜、フライ!!」
シュン!!
「逃げても無駄よ!!ピーチマシンガン!!」
「シールド!!」
「ピーチ出刃包丁!!」
スパッ!!
「な、なにゅう〜〜〜!!」
「シールドの魔法でも防ぎきれん威力とは……こら、やばいで!!」
「とどめよ!!ピーチパトリオットミサイル!!」
チュドドドーーーン!!!!
「きゃあーーー!!」
「ふはははははは、今度こそ吾輩たちの勝利だな!!」
「そうはいきませんよ!!」
「よっしゃあ、牧やん登場や!!」
「玲子ちゃん、この衣装に着替えてください!!」
「こ、これは連邦軍の制服!!」
「それと、こんなものも用意しておきました♪」
「モビルスーツやないか、しかもファーストガンダム!!さすが、牧やんや!!」
「そんなわけで………玲子いきます!!」
「ちょ、ちょっと……そんなの反則でしょう!!」
「にゃはははは♪問答無用だよ!!落ちろぉ〜〜〜!!」
ズキューン!!
「きゃあああああ!!!!」
「ちぃ、今回もダメだったか!!しかし次こそは負けぬぞ!!ふはははははは!!」
「ふぅ………手ごわい相手だったね〜」
「やつらも本気っちゅうわけか」
今日も今日とて、こみパの平和を守った我らが玲子ちゃん!!
次からはロボット物に変更か!?なにはともあれ腹白い姉妹の野望を打ち砕くまで頑張れ、玲子ちゃん!!
最終話「首領降臨」
チュドドドドーーーン!!
「また来たみたいやな!!」
「にゃははははは☆南さん、今日は最初から飛ばしちゃうよ〜♪」
「はいはい、ガンダムのほうはすでに準備OKですよ」
「それじゃあ行くわよ!!ガンダーーーーーーム!!」
「そらGガンダムや………」
「ふはははははは、芳賀女史よ!!今回こそがお前達の最後だ!!なぜなら、吾輩直々にお前達を地獄に落とすのだからなら!!」
「玲子ちゃん、頑張ってくださいね」
「ヤツを倒せば一気に勝利が見えてくるで!」
「にゃはは、まかせてよ!!それじゃあ、行くよ、大志君!!」
「ふふ、ファーストガンダムのような旧型の機体など吾輩の敵ではないわ!!吾輩の機体は最新の∀ガンダムに登場した機体。格が違うわ!!」
「あっ、あの機体は!!」
「ま、まさか!!」
「ふはははは、そう吾輩の機体はこのボルジャーノだ!!」
「ザクやん!!」
「ザクですねぇ…」
「にゃはははは、ザク、ザク〜☆」
「ザクではない!!ボルジャーノと言っているだろう!!」
「ザクはザクだよ〜!!ガンダムの敵じゃないよ〜!!」
「ちぃ、この機体を甘くみるな!!覚悟!!」
「え〜い、ビームサーベルだよ!!」
ズバッ!!
「こ、こみパ本部のモビルスーツは化け物か………」
チュドーーーーーーーン!!
「やったー、とうとう大志を倒したで!!」
「これで、こみパに平和が戻るのね〜☆」
「ふはははははははははは!!」
「何っ!!」
「まだ生きていたの!!」
「ふははははは、よくぞ吾輩を打ち破った!!だが吾輩を倒したくらいでは、お前らが滅ぶ未来は変わらん!!」
「どういうことや!!」
「ふふ、それは我らが首領様がお前らを倒してくださるからだ!!」
「しゅ、首領様やて!!」
「あ、あの、姿を見て生きて帰ってきた者はいないという、伝説の………」
「何、何、その人強いの?」
「芳賀女史は知らんようだな。我らが首領様はまさに神というべき力を持ったお方!!お前のガンダムなぞ子供のおもちゃにすぎぬ!!」
「えーっ、そ、そんなぁ……南さん、どうしよう……」
「さあ、首領様!!そのお姿をあらわし、あなた様の野望を邪魔する愚か者達に死を!!」
「……………」
「……………」
「……………」
「……………」
「……………」
「誰も出てこないね………」
「そうやな………」
「ぬぅ、これは一体どうしたというのだ………むっ、手紙?」
『体調が良くないのでしばらく入院します、ごめんね☆ byいくみん』
「……………」
「……………」
「……………」
「まぁ、今日のところは引き分けということだな!!」
「そんなわけないでしょう〜〜〜!!」
バキーーーーーーーーッ!!!!
「グ、グハァ!!………む、無念………ガクッ!!」
「か、勝った!!」
「ようやったで!!」
「おめでとうございます、玲子ちゃん!!」
「これも全てこの詠美ちゃん様のおかげね!!」
「にゃはははははは、みんなありがとう〜!!」
こうして再びこみパに平和が訪れた。
ありがとう、芳賀玲子!!君の活躍は決して忘れない!!
そして、コスプレよ、いつまでも永遠に…………
(完)